いきなり仕事として考えるのではなく、何かをする時に自分を楽しませるイメージをしよう。
こんな経験はないだろうか。気になる異性や仲のいい友人と一緒に食事をした時に、何を食べたかと言う記憶よりも、同じ時間を楽しく過ごした事実が鮮明に残っている経験だ。
それは、目の前で起きた事実を理性で認識しているよりも、感情が上回って心に刻まれたということである。

仕事でも同じようなことが言えて、無難な企画や当たり障りのない接客、寸分違わない機械で作った食事など、もちろんそれも意味あることに違いない。
ただ印象的な出来事として、後々になっても思い出すのかと言うと、残念ながら数日後にはきれいに記憶から消えてしまうだろう。
ある程度、テクニックでもカバーは出来るのだけれど、それでも印象的な企画や接客や食事というのは、何か心に響く想いが伝わってはじめて起こる。

つまり仕事のモチベーションも同じことで、誰かに言われたり怒られたりしないための消極的な行動からは生まれたりしない。
どうすれば、印象的になるだろうか、楽しくなるだろうか、いつまでも記憶に残るような出来事に出来るだろうかと考えはじめて、周囲にも伝わる質の高い結果へと繋がって来る。
もうこうしておけばモチベーションが上がると考えることを止めて、しっかりと自分が楽しむ時のように積極的に気持ちを伝える工夫をしてみよう。
そうする事で、いつの間にかモチベーションが上がり、人を楽しませたり笑顔にさせたりする大切さに意識が向き始めるのである。